究極の合理主義者


ソニックが友人を集めてBBQパーティーを開く。パーティーは無事に終了。みんなでパーティーの片付け中、ナックルズが少し疲れている。

「ふぅ⋯⋯昨日、仕事であんま寝てねぇしなぁ」

大きな道具を軒並み洗い終えた後、ナックルズがため息をついて膝に手を置く。

シャドウがナックルズの肩に手を置き、エスコートしながら言った。

「無理をするな。少しここで休んでから帰ろう」

シャドウはそう言って、当たり前のように自分の膝の上にナックルズを座らせる。

その場の全員が凍りついた。

ナックルズは疲れて判断力が落ちていたので、エスコートされるがままに膝の上に座らされて、少しぼんやりと休んでいたが、みんなからの異様な視線に気付く。

そして、自分がどこに座っているのかようやく気付き、

「うおわあああああ!」

真っ赤になって絶叫しながら立ち上がり、シャドウを突き飛ばした。

ソニックは落ち着いてナックルズをベンチに誘導させつつ、倒れこんだシャドウをさりげなく蹴飛ばしていく。

シャドウのうめき声がちょっと幸せそうだったので余計にいらつきながら、ソニックはため息をついた。


元旦。シャドウとナックルズはソニックに誘われて、初日の出を見に山の上に登った。

日が昇る前から登り、山頂で三人は固まって座り、初日の出を待っていた。

「流石にちょっと寒いな」

ソニックが両手をこすり合わせながら息を吐いた。

「なら、もうちょっとくっつくこうぜ」

ナックルズがソニックにぴったりと肩を寄せた。寒そうにするソニックを見て、ナックルズは深く考えずにソニックの両手を、自分の両手ですっぽり包んだ。

「これでどうだ?」

「おう⋯⋯サンキュー、お前の手、めちゃくちゃあったか⋯⋯」

ソニックが笑顔でナックルズを見返したその背後に、鬼のような顔で佇むシャドウがいた。

ソニックはひくついて両手を引っ込めようとしたが、ナックルズは気付かず、ソニックの手をがっしり包んで離さない。

シャドウは鬼の表情をしたまま、にっこりと微笑んだ。

「気にするな、ソニック。僕は僕で、しっかりと暖をとる」

そう言うと、シャドウはナックルズの背後から両手を回し、しっかりとナックルズの胸を包み、ゆっくりと揉みしだいた。

ナックルズは一瞬固まり、それから戸惑い、ゆっくりとゆでだこのように真っ赤になっていった。

「こうすれば僕もナックルズも、一緒に温かくなれる。実に合理的⋯⋯」

言い終わるより早く、ソニックがシャドウを突き飛ばし、シャドウは地面に転がった。

「あっ⋯⋯お、み、見ろよ、二人とも。も、もうすぐ日の出だぜ」

何もなかった事にしてナックルズが立ち上がった。

ソニックはゆっくりと親友の隣りに立ち、シャドウはしっとりとナックルズのお尻に手を添えて、三人で今年最初の日の光の暖かさに、そっと頬を緩めた。