解説 第18話

第18話解説です。

外敵の襲来で共闘する聖母と断罪者ですが、上手くかみ合いません。聖母への信仰心・執着が聖母を危険に晒すと感じた断罪者は無意識に心を閉じようとして、断絶が起き、連携に失敗します。

聖母であり、守護者であるナックルズに守られますが、それを心地いいと感じてしまう。そして、その安らぎにすら断罪の刃が振り下ろされる。

(⋯⋯さよならだ、ナックルズ)

冥界の断罪者は、自分の心にとどめを刺すべく、冷たい言葉を聖母に向かって放ちます。

一方天使のソニックは、聖母に自身の能力を否定されたと思い込み、停止しかけていますが、ルージュの言葉で覚醒します。

「言葉なんていらないのよ。隣で待っててあげなさいよ。⋯⋯親友なんでしょ?」

ルージュは、人間であり、「社会・恋愛」を象徴する存在です。神の言葉ではなく、人間の言葉でソニックの背中を優しく押します。

この言葉がきっかけで、ソニックは天使として復活し、また、ナックルズの親友、つまり、「人の心を持ったまま、聖母の隣りに立ち続ける存在」として、聖母を支え続ける立場に改めて立ち直します。

「僕に二度と触るな」

「君の助けなんて、もう僕には必要ない」

「君は大人しく物陰に隠れていろ」

シャドウは冥界の騎士として、聖母を守るために、聖母に嫌われる為の嘘をつきます。聖母はその言葉を真っ向から受け止めてしまい、傷付き、動けなくなってしまいます。

ナックルズは聖母にして、守護者であり、戦士です。戦う事が存在意義でもある。存在意義を否定されて、立てなくなってしまうのです。それでも必死で前へと出るナックルズを見て、シャドウは叫びます。

「邪魔だ、こっちへ来るな!」

守るために傷つける。そして、とうとうナックルズは力が抜けて、前へ進めなくなってしまう。

そこへ天使ソニックが颯爽と降り立ち、手を差し伸べます。

「大丈夫だ、ナックルズ。俺がいる」

天使・トリックスターのソニックの力で、聖母は再び立ち上がります。

戦いが終わった後も、聖母は傷付けられた後遺症で機能が低下しています。ソニックは聖母の代わりに祭壇に立ち、夜の門番と化した冥界の騎士を断罪しようとしますが、やはり彼は天使であって断罪者ではないので、上手くいきません。

ソニックは黙ってナックルズの側で火にあたります。

共に夜を越えるために、そっと寄り添い続けるのです。騎士としてでもなく、天使としてでもなく、人の心を持った友として。

第19話へと続きます。