第3話の解説です。
聖母の騎士となったシャドウですが、元々は冥界の断罪者。上位存在(神)としての強い機能と意志を持っています。
そして、懲りずに聖域を汚そうとするレジーナ残党の情報を入手し、善意で聖域を「勝手に」守ろうとする。
神(冥界の断罪者)が神(聖母)の領域に勝手に侵入する事になります。
それに気付いた聖母は激怒します。何故ならナックルズは聖母ですが、守護者でもあるから。聖域を守るのは自分の役目であって、他の神にそれを勝手にとって代わられるのは領域侵犯です。

その少し前、花畑でシャドウはナックルズに見惚れます。
ここはエリュシオンのような理想の楽園。ここで大地母神は大地の上に立ち、その美しさを顕現します。
この時シャドウは、信仰心と欲望を同時に抱く。でもはっきりと言語化はしません。
そして聖母を怒らせてしまった冥界の断罪者は、自身を断罪し、聖域へ立つ資格を自ら破棄します。
それでも想いは断ち切れず、天使のソニックへ相談へ行く。
ソニックは聖域の遊び人です。天使としてしっかりと調停してはいますが、どこか軽い。
冥界の断罪者であるシャドウとは、根本的に空気やテンポが合いません。

シャドウはソニックの挑発に傷ついて去りますが、それでも助言の通り、聖域の秩序について学び直そうとします。
そして遊園地のシーン。
ソニックのトリックスターらしいイタズラ。わざとシャドウを呼び出し、嫉妬を煽り、挑発します。そして頬にキス。これはギリシャ神話のエロスの使う、クピドの矢に少し近いと思います。
ソニックは神話でいうと、ギリシャ神話のヘルメスや北欧神話のロキのような存在です。読めない行動を取り、その場の状況を一変させる。
そして未熟者の半分天使・半分人間なので、半分上手くいくけど半分失敗します。シャドウにおもいっきりぶん殴られて吹っ飛んでしまう。
シャドウは嫉妬を爆発させます。でも、嫉妬しているのはナックルズも同じでした。
そして観覧車という、天へと近づく密室で、天使に見守られながら対話する二人。そして仲直り。ソニックはここでも半分上手くいくし半分失敗します。
ソニックは、「恋人未満の二人が仲直り=キス」だと速足で勝手に解釈。聖母に蹴っ飛ばされて喧嘩になってしまいます。
そして夕焼けのシーン。

シャドウは再び聖母の美しさを目の当たりにして、完全なる欲望を胸に抱く。
そしてキスしようとするが、未満で突き飛ばす。
シャドウの心はまだ統合されていません。信仰心、恋慕、性欲、所有欲、自己断罪。
自分の本心がどれなのか決めきれない。なので突き飛ばしていったん停止。
そして次に会う時の事を考えながら、第4話へと続きます。