第10話の解説です。
聖母にして戦士のナックルズと賢者のキュイは、敵の本拠地を突き止め、侵入します。そして賢者の力で敵の核心(重要データ)にとうとう触れます。
しかし、同時に敵の策にはまってしまいます。
異物(ハビシュ一味)は賢者を襲います。賢者は知恵を駆使する者であり、戦士ではないからです。
聖母(ナックルズ)はとっさに賢者(キュイ)をかばおうとします。聖母は戦士であり、守護者でもあるからです。何かあると、真っ先に自分の領域の中にある者(物語的には仲間、友人。神話的には信徒)を守ろうとします。
そして聖母はとうとう異物に捕らえられてしまいます。

異物(ハビシュ一味)はここではまだ正体不明です。
賢者は本来観察者です。
聖母を失いはしても、無傷で解放された以上、この場にとどまる意味はなく、静かに立ち去るべきでした。
しかし、信徒化して賢者となった観察者は、聖母を取り戻そうと、異物に立ち向かおうとしてしまい、反撃にあい、瀕死の重傷を負ってしまいます。

異物は、「これは優しさ」と、意味深な言葉を吐き、立ち去っていく。
異物は、冥界の断罪者に対して強い執着を持っていますが、同時に独自の秩序(法、ルール、倫理)に従って動く存在でもあるのです。
冥界の断罪者(シャドウ)と天使(ソニック)は、観察者が保護されたとの知らせを受けて、急いで駆け付け、重要な情報を受け取ります。
賢者であり、観察者であるキュイは、聖母を奪われた事に責任を感じ、冥界の断罪者であるシャドウに、断罪される事を望みます。
シャドウはキュイを断罪しません。これは、キュイの役割は本来「観察者」であり、誰の味方(信徒)でもないと理解しているからです。
しかし、キュイはナックルズの聖性に触れ、観察者としての役割を降り、ナックルズの信徒として、賢者となり、ナックルズを守ろうとした結果、瀕死の重傷を負ってしまった。
シャドウはキュイを赦し、タレイア神殿へと向かいます。
聖母を取り戻すため、また、聖母をさらった異物(ハビシュ・ユニ)を断罪するために。
天使のソニックもまた、冥界の断罪者と共に、異物を倒しに神殿へ向かいます。
ソニックは天使であり、シャドウの兄弟騎士でもあります。シャドウと並び、聖母のために戦う存在です。
ハビシュとユニの正体について。
ここでようやく、ハビとユニの正体が少し明らかになります。

・ハビシュは究極生命体の模倣体であり、失敗作
・ユニはハビシュの複製体であり、ハビシュの上位存在
・ユニは三体でようやくひとつの存在
・黒ローブの四体はハビシュ+ユニ三体
そして、決戦の地へ。第11話に続きます。